砂岡さんの   Travel to New York

 
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9月17日(日曜) ニューヨーク到着

 12時成田発のJAL便で12時間あまり、ニューヨーク時間同日の正午前にケネディー空港着。娘の出迎えにほっとする。タクシー(マンハッタンまでの定額制$45+トンネル通行料$5にチップ$5で合計$55…約6600円)で1時間。マンハッタン中央部の娘夫妻のアパートメントへ直行。(写真@アパート屋上)(エンパイアステートビルが至近に聳える。)紅茶タイムもそこそこに時差解消のため、ドイツ絵画専門の美術館へ直行。一幅150億円とかの絵画に感心し、続いて、Frickコレクションという個人美術館へ。(写真A)個人といっても市内にこんなでかい屋敷があるのか!というほどの豪邸に美術品がところ狭しと飾ってある。今夜は外食の予定であったが、時差による睡魔に耐え切れず、アパートに戻って直ぐに寝ることにし、グランドセントラル駅構内の惣菜屋で買いこみ帰宅。缶ビール2本をやっと飲み、直ぐに爆睡。  マンハッタンの夜はうるさく、時折サイレンがなったりで夜中に何度も眼を覚ます。



9月18日(月曜) ナイヤガラの滝ツアー

 ラガーディア空港を午前7時20分発のAIR CANADAでナイヤガラ瀑布ツアーに。1時間位のフライトでカナダのトロント空港へ。この空港はとてつもなく大きい。成田の数倍はあると思う。3300m×2本、2500m×2本、2000 m×1本の5本の滑走路を有している。ここからFord製のライトバンに乗って高速道路(空港付近では片道8車線という壮大な道路で通行料は無料)を約90分でナイヤガラの滝に到着。義務教育、医療費、スポーツ施設利用料は無料というこの国は何の財源で潤っているのかと不思議になる。この滝はエリー湖からオンタリオ湖に流れ落ちるもので、アメリカ滝写真B) (落差58m、幅330m)、カナダ滝写真C) (落差56m、幅675m)で構成されている。音、水しぶきの壮大さは、実物を見ないと実感は沸かないと思う。全員ポンチョを着用して観覧船「霧の乙女号」に乗り、両滝の見物を行う。下船して高さ160mのスカイロンタワーの展望レストランで滝を眼下にしながらの昼食をとる。(写真D)午後は北米大陸で一番美しいと云われる“古都”ナイヤガラ・オン・ザ・レイクの街を訪ねる。(写真E)嘗てはオンタリオ州の州都であった。オンタリオ湖に面し、時計台を中心としたこじんまりとした街だ。おみやげ店、プディック、雑貨ショップなど小さなお店が軒を連ねている。沿道にはブドウ畑がいっぱい。真冬に凍ったブドウを収穫し、濃縮発酵させたアイスワインが有名である。テロ対策で、米国行のフライトには液体物は持ち込めないので、お土産で持ち帰るのは諦めてひたすら試飲を楽しむ。しかし、アイスワインは甘味が強すぎて量は飲めない。ここでショッピングを楽しみ、130kmの道のりをライトバンで空港に向かう。ニューヨーク到着は、午後7時半。マンハッタンのアパート近くの韓国料理店で夕食。韓国どぶろく「マッコリ」を堪能した。



9月19日(火曜) メトロポリタン美術館 ブルーノート

 本日は終日メトロポリタン美術館巡りとする。まずは、別館のクロイスターズへ。 地下鉄A電車で“30分程で190th Street”まで行き、エレベーターで駅から出て、“Margaret Corbin Drive”に沿って10分ほど北へ歩くと城郭を連想させる堅固な美術館がある。(写真F)これがメトロポリタン美術館別館のクロイスターズである。入場料は、別館・本館共通券で、希望価格$20らしい。入口で入場券を求めようとすると、「美術館の希望は$20だが、あなたはいくら払うか?」と尋ねられる。すこし値切って「$15!」と言ってみたら、$15でOKであった。1800円位で世界の名画が見放題は安い。ヨーロッパから移築した中世の建造物の中で見る中世ヨーロッパ美術品はまた格別の感がする。庭からはハドソン河を展望できる。河の対岸には建物が殆ど見当たらず、小高い森だけが見える。これは、美術館からの眺望を良くするために対岸の一帯を買い占めたようだ。(写真G)中庭に面したcafeでコーヒーを飲みながら休んでいると、中世の貴族になったような気分になる。次は本館へ移動する。入口前からバスに乗って40分程でセントラルパーク近くの本館に着く。まずは、腹ごしらえに地下のカフェテリアへ。魚、肉、野菜などを好きなだけ取って計量して会計をする。欧米ではこの方式が多い。ついつい多く取りすぎてしまうのが難点かもしれない
 昼食後は、質量共に世界最大級の収蔵品を誇る展示室へ。セザンヌ、マネー、モネー、ルノアール、マチス、ゴーギャン、ピカソ、グレコ、ゴッホ(写真H、I、J、K)・・・どこに行っても有名な作品が無造作(実際はいろいろ配慮された展示と思うが)に飾られている。贅沢だがこれだけあると、ちょっと食傷気味にさえなってくる。特別展では、シカゴのハリケーン禍を記録した写真パネル(2m×1.5m位)十数枚があった。ここまで被害が大きいと写真のリアリズム性を超えて芸術性を感じてしまうのには何ともやり切れない気分になってしまった。
 夜は、ジャズを聴きにブルーノートへ。前回行ったバードランドはやや上品な感じであったが、ブルーノートは、席も狭く、100坪程のスペースに300人位収容していた。今週は、ブルーノート25周年記念公演ということで、マッコイ・タイナーピアノトリオの出演である。(1970年代を風靡したモダンジャズの大物の演奏に期待が膨らむ。マッコイ・タイナーは1930年のフィラデルフィア生まれ、ジョン・コルトレーンと長い間トリオを組んでいた。テーブルチャージは、45$と通常より$10程高い。
 第一回ステージの始まりは、午後8時。マッコイは、年よりも老けた感じでゆっくり登場。演奏がちょっと心配になる。しかし心配は杞憂に終わった。ピアノに向かって弾きだした姿勢はシャキッとして年よりも20歳は若く見える。写真L)体全体で醸し出す音色は、満場の聴衆を魅了して止まない。午後9時30分、第一回目のステージが終わり、総入替え制のため、全員会計を済ませて店を出る。数百枚のクレジットカードで決済されたが、よく間違わないものだと感心する。私は、スキミング等警戒してカードは目の前で処理される以外は使わないので、キャッシュで払う。ドリンクを一杯飲んで一人$65であった。



9月20日(水曜) ニューヨークフィル ブルックリン橋

 今日の午前中は、ニューヨークフィルのオープンリハーサルを聴きに行く。当然のことながら、リハーサルなので、途中でやり直しが入るケースが多いが、本番の日のリハーサルということもあって、やり直し無しの通し演奏であった。(写真M)料金は$15と格安でニューヨークフィルの音色を楽しんだ。100人近い大編成で音は素晴らしい。特に管楽器群はよく響く。本番と違うところは、演奏者の服装がラフであること、指揮者が座っていること、演奏者によっては演奏中に譜面に何かメモらしきものを書き込んでいりこと位である。本日は、モーツアルトとマーラーであった。マーラーは初めて聞く曲であり難解であったが、重厚な音にしばし酔ったひとときであった。
 昼食は、中華料理を食べ、ブルックリン橋へ。この橋は一八八三年、当時としては世界初の鉄製吊橋で全長一〇九一m。ウィリアムズバーグ橋が完成するまで世界最長記録を維持していた。高さ八四mのゴシック様式のアーチタワーが有名。石と鉄の芸術作品といわれその美しさは多くの芸術家たちに作品のモチーフを与え続けてニューヨークの代表的風景となっています。歩道はいまだに木製のままで、歩いてわたればおよそ三十分。橋は二段に分かれていて下は車道、上は歩道、ここからのマンハッタンの眺望はまさに絶景です。今でもニューヨークのシンボルとしてその威容を誇っています。マンハッタン島は17の橋で周辺と結ばれており、ブルックリン橋はそのひとつです。(写真N



9月21日(木曜) ワシントン(1)

 朝6時半にアパートを出て、ワシントンに向かう。足は、グランドセントラルの近くのペンシルバニア駅からアムトラックの特急を使う。外国人は、3日間乗り放題で$105という格安のチケットが利用できる。3時間半でワシントンユニオン駅へ。(写真O地下鉄(構内は間接照明が効果的でセンスの良さを感じさせる。(写真P)車両も綺麗で落書きひとつ無い。ニューヨークの地下鉄は前回乗ったときは落書きもなかったが今回は、あの世界どこでも見かける独特の落書き文字が一杯であった。)に乗り換え、国立ワシントン美術館へ。付属の庭園内のカフェテリアで簡単な昼食を済ませて、美術館へ。この美術館では、ダビンチの女性像が見物でした。特に絵の裏側も見えるのがとってもユニークでした。(写真Q表Q裏)美術館の後は、ワシントン記念塔へ。塔に登るには整理券が必要であるが、今日はもう締め切りということで、国立航空博物館へ。リンドバーグが乗った飛行機や宇宙船などアメリカが誇る航空機が展示されている。(写真R)広島に原爆を投下したB29の展示は、この博物館の別館(といっても10km位離れている。)にあるということで、今回は割愛した。預けた荷物を取りに国立ワシントン美術館へ行き、また館内を一巡り。美術館も博物館も全て無料である。
 夕食は、チャイナタウンにあるレストランで海鮮料理を食べる。大きなロブスターは3人でシェアして十分だ。食後はホテルへ直行。



9月22日(金曜) ワシントン(2) ボルチモア

 朝7時半にホテルを出て、地下鉄で15分ほどで、ポットマック河対岸のアーリントン墓地に行く。朝8時の開場に並んだのは数人。早朝の墓地は人影の疎らで清清しい雰囲気である。戦没者や軍関係の人の墓標が整然と並んでいる。まず、徒歩15分程でJFケネディーの墓にお参りする。(写真S)ケネディーの隣には、オナシスと再婚したジャクリーン夫人も埋葬されており、奇妙な感じがした。再婚先のギリシャではなく、ここに埋葬された理由はよく分からない。ケネディーのお墓を後に徒歩15分位で無名戦士の墓に参拝する。ここは、外国の元首などがお参りする場所である。
 ホテルに戻り、10時からの市内半日観光のマイクロバスに乗る。同行者は北海道静内から来たという我々よりも年配のご夫妻である。ツアーではなく、二人でワシントン、ニューヨークを回るという勇気のあるご夫妻である。しかも、ご主人の方は、持病があるという。これからニューヨークに行くというが、無事に日本に帰れるかどうか少し心配になった。バスでホワイトハウスを外から眺め、((写真A)リンカーン記念堂によって、ペンタゴンを車中から見た。テロに突っ込まれたところを修復したので壁の色が違っているが、よく見ないと分からない。その後、ポトマック河畔で日本から寄贈した桜木に接し、国会議事堂に向かった。(写真B)議事堂前では、どこかのテレビ局のキャスターと思しき人物が要人らしき人をインタビューしていた。SPが10名位で警戒していたので、かなりの要人であったらしい。要人はインタビューを終えると、黒塗りの車に乗り込み、パトカー10台位に前後を守られて疾風のごとく走り去った。バスでユニオン駅まで送ってもらい、アムトラックで40分、ボルチモアで下車した。ボルチモアは、川崎市と姉妹都市になっているが、歴史のある人口60万程度の田舎の町である。
 ボルチモア美術館に直行する。ここは、マチスのコレクションは西半球最大と言われているが、この所蔵品は、マチスをこよなく愛した町の篤志家姉妹のコレクションが寄贈されたと聞きその規模の大きさに驚愕させられる。マチス以外にも点数は少ないが、ゴッホ、ピカソ、ゴーギャン、ルノアール、モネーなどの作品も展示してある。
 テラスに面したcafeに寄る。どこの美術館でもcafeがとても充実している。ここも夜はレストラン(それも一流シェフ)になり、人気スポットだそうだ。ここのテーブルの上には、大きな画用紙はテーブルクロス代わりにおいてあり、鉛筆、クレヨンが置いてあり、コーヒーを飲みながらデッサンなど描けるようになっている。妻が、娘と私の顔のデッサンを描いたのをみたらなかなかのものであった。妻はかなり謙遜しているが、全く絵心のない自分(娘も?)から見たらうらやましい限りだ。定年後は絵を描くよう薦めることにしよう。(写真C)
 二時間ほど滞在し、再度アムトラックの特急に乗ってニューヨークへ。夜7時半頃、ペン駅に到着。アパートに帰ってからニューヨーク最後の夕食に娘夫妻と4人で、メキシコ料理店へ。予約時間に間に合うように行ったが1時間程度席の空くのを待たされる。他にも待たされていると思われるお客も多いが、誰も不満は言わずおしゃべりをしながら待っている。他のレストランと違って、若者が多く、男性同士、女性同士の客も沢山いる。夫妻で来ているが珍しいくらいだ。スパイスの効いた料理にテキーラをストレートで飲み、メキシコムードに浸る。(写真D)



9月23日(土曜) 帰国

 朝6時過ぎにアパートを出てJFケネディー空港へ。旅行会社は、「テロで検査が厳しく3時間前には空港に行って下さい」、とのことなので10時のフライトの3時間前の7時には到着したが、JALの受付は閉まっており、7時半から搭乗受付開始の模様。無事に受付を終え、セキュリティーチェック(とても簡単でした)を通って、「さー出国審査」とカウンターを探したが、それらしき物は見当たらず、直ぐに搭乗待合室に着いてしまった。成田のいかめしい出国チェックに慣れているので、どうにも拍子抜けの感じである。そういえば、JALのカウンターでパスポートに留めてあった入国票(イエローカード)を回収していたのを思いだし、あれが出国手続きのようであった。この入国票(イエローカード)は、出国の際に必ず回収して貰う必要がある。回収漏れで日本に帰国してしまうと、米国に滞在(不法)中と見做され、次回米国に入国する場合は、入国を拒否されてしまう。

 14時間のフライトで13時頃、無事成田へ。京成・都営地下鉄・タクシーを乗り継ぎ、自宅へは、17時頃到着。みやげ物の整理、一週間の洗濯物を干し終わり、夕食には刺身、冷奴、海苔、味噌汁、ご飯の日本食を摂って時差ボケ解消のため早々に就寝につきニューヨーク旅行を終えた。






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